お米は乾物なので、袋のまま台所の隅に置いておけば大丈夫。そう思われている方は多いのですが、実はお米は「生鮮食品に近い」ものです。精米した瞬間から、少しずつ風味が落ちていきます。
米屋として毎日お客様からいただく質問の中でも、いちばん多いのが保存のしかたです。このコラムでは、おいしさを保つための保存方法を、理由と一緒にご説明します。
結論:密閉容器に入れて、冷蔵庫の野菜室へ
いちばんおすすめなのは、密閉できる容器に移して、冷蔵庫の野菜室で保存する方法です。お米の保存で気をつけたいのは、温度・湿度・におい・空気の4つで、野菜室はこのうち温度と湿度を同時に安定させられる場所だからです。
ペットボトルやジッパー付きの保存袋に小分けにすると、野菜室にも収まりやすくなります。
お米が傷む4つの原因
1. 温度
気温が高いと、お米に含まれる脂質が酸化して、いわゆる「古米臭」が出やすくなります。夏場に常温で置いておくと、味の落ち方がはっきり早くなります。虫がわきやすくなるのも、気温が高い時期です。
2. 湿度
湿気を吸うとカビの原因になります。湿度が60%を超えるような場所は避けてください。シンクの下やコンロの近くは、湿気と熱がこもりやすいので向いていません。
3. におい
お米はにおいを吸いやすい食品です。洗剤、灯油、香りの強い食品の近くに置くと、炊いたときににおいが移ることがあります。
4. 空気
空気に触れる時間が長いほど、酸化が進みます。精米したお米が入っている袋には、通気のための小さな穴があいていることがあるので、長く保存するなら密閉容器に移し替えるのがおすすめです。
食べきる期間の目安
精米したお米は、次の期間を目安に食べきるのがおすすめです。
| 季節 | 食べきる目安 |
|---|---|
| 夏 | 2週間ほど |
| 春・秋 | 1か月ほど |
| 冬 | 2か月ほど |
これは「食べられなくなる期限」ではなく、「おいしく食べられる目安」です。冷蔵庫の野菜室で保存すれば、季節による差を小さくできます。
ご家族の人数によっては、10kgより5kgのほうが目安の期間内に食べきれることがあります。何日でなくなるかはお米の量の計算ツールで確かめられます。
やってしまいがちな保存のしかた
- 米びつに継ぎ足す 古いお米が底に残り続けます。米びつは、中身を使いきってから新しいお米を入れ、ときどき空にして掃除してください。
- シンクの下に置く 湿気と熱がこもりやすく、お米の保存場所としては避けたい場所です。
- 買ってきた袋のまま常温で置く 短期間なら問題ありませんが、夏場や長く置く場合は密閉容器に移してください。
よくあるご質問
冷凍庫で保存してもいいですか
できますが、取り出したときに結露しやすいので、冷蔵庫の野菜室のほうが扱いやすいです。冷凍する場合は、使う分ずつ小分けにして、常温に戻してから袋を開けてください。
虫がわいてしまいました
少量であれば、虫を取り除いてよく研げば食べられます。ただし、次からは密閉容器に入れて冷蔵庫で保存してください。気温の高い時期に常温で置いておくと、虫がわきやすくなります。
古くなったお米をおいしく炊く方法はありますか
いつもより丁寧に研ぎ、浸水時間を長めにとると、炊き上がりが変わります。ただ、落ちた風味を完全に戻すことはできないので、食べきれる量を買うのがいちばんです。
神戸の米屋・米太郎 創業1926年、神戸市長田区の米穀店です。お米マイスターが選んだお米を、ご注文に合わせて精米して全国へお届けしています。
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